1902年創業、『錦水館』と『宮島別荘』の２つの宿泊施設を営む老舗。「お客様の思い出づくりのお手伝い」を経営理念に、新しい取り組みにも果敢にチャレンジしている。従業員は、マルチタスクの勤務体制で、フロント、客室係、レストランやバーでの接客など一人何役もをこなす。根底にあるのは「お客様に喜んでいただきたい」という思いで、共通の願いを持つからこそスタッフ同士の絆も強い。社員の平均年齢が比較的若く、活気があって和気あいあいとしたムードも魅力だ。
　6代目の武内智弘社長は、「まずはお客様第一主義の考えを持ち、挑戦する心を忘れず、何より宮島が好きな人に飛び込んできてほしい」とほほ笑む。福利厚生が充実しているのも特徴で、島内に8棟の寮を完備し、徒歩数分で出勤可能。社員食堂では1食250円の食事を注文でき、寮費が2万～2万5千円程度なのもあり、「貯金ができるのがうれしい」という若い社員の声も多い。さらに産休、育休、有給休暇などを取得しやすく、例えば産後であれば体に負担の少ない事務まわりの仕事を担当し、短い勤務時間でフレキシブルに働くことができる。
　宮島という世界遺産のお膝元で美しい景色に囲まれながら、お客様からもらえる「ありがとう」の言葉を励みに、長く働ける環境だ。